君色。-kimi*iro-

『プルル…プルル…)はい?』
「周か?久しぶり。桜だけど
悪いんだけど俺んちから泊まりんときの荷物持って来てくれ」
『あーっ!!さっくん久しぶりーっ
セット?いいよー。会社だよね?』
「悪いな。夕方位に頼む」

わかったーと周が電話を切った

周とは高2の時からの関係だ
仲の良い友人の1人で今は保育士だ
昔から子ども好きだったらしいし、あいつに似合ってんだろうな……

そんな事を思いながら部署のドアを引く

「部長ー…」
「……なんだよ」

情けない声が俺の足元からした

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