君色。-kimi*iro-



必死に涙を堪えようと笑おうとしている顔で




「……ごめん…。後ありがとう」


こんな俺を好きでいてくれて。ひねくれた俺に手を伸ばしてくれて




「……行って?悠紀さんにごめんって伝えて?……」


中学の時、初めて光に会ったのを思い出した

どんな事でも泣かなかった君が今俺のせいで泣いている


「……ずっと…側に居てくれてありがとう」

光が優しく、優しく微笑んだ

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