君色。-kimi*iro-

初めてあったのは、中学2年生。
何の接点も無かった
中3になればクラスも違って

そのまま中学を卒業し、あたしは高校でもう一度再開した


『あれ?誰かと思えば相沢じゃん』

殆ど話さなかったあたしを覚えていた




『仲良くしよ?』

雰囲気はだいぶ違っていた
中2の時は人当たりの良い感じだった

なのに、彼はぐれていた
毎日喧嘩をして、まぁあたしも喧嘩ばっかしてたから人の事言えなかったけど


『俺ら境遇似てんね』

嘲笑うかのように桜は吐き捨てたんだったけ……

『……大切だよ。家族は』

でも、暗いんだ。真っ暗だ
桜の心は真っ暗だ

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