君色。-kimi*iro-

壁に押し付けて逃げれなくする
顔を近づければ潤んだ目で睨みつけてきた

逆にそうゆうのってクるんだよなぁ

「悠紀、好きだよ」

「絶対違う」

「違わない」

「……違う。嘘だ」

「嘘じゃねぇよ。悠紀は俺のこと好きだよな?」

「…っ……好きじゃなぃ」

「じゃあ何で泣くのさ?」

「なっ……っ…泣いてないっ」

悠紀の顔には筋が一本通っている
いわゆる女優泣き

綺麗だなんて思ってしまう

「俺さ、悠紀のこと本当に好きだよ?」

< 165 / 212 >

この作品をシェア

pagetop