君色。-kimi*iro-


「桜木っ!?」

「こっちもだっ!!」

「早くしろっ!!取り返しがつかないぞっ!!」

先生達がざわつきながら俺の名を呼ぶ

頭に響く、つんざこような悲鳴

「……あ、きら………」

泣いてる、あいつが…泣いてる


遠のく意識は深く堕ちていく




「捺穂っ!?」

ただ……つらそうな面した茶芽さんの顔がよぎった


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