君色。-kimi*iro-


俺なんて、親も知らない俺なんて


大切な人を傷つけるしか出来ない俺なんて


「……っ………!?」

食べたものも全て吐いてしまう
それどころか、夜にはうなされて眠れず

また吐いてしまう



「…っ…げほっ……ゔぇ…っ…」

気持ち悪い



ベッドに入り直し目を瞑る



「……桜君、大丈夫?」

「っ!?……起こしました?」

「ううん。寝れなくて…」

心臓が止まるかと思うぐらい驚いた
そして、早鐘を打ち始めた


「桜君寝れてないよね…」

「気のせいですよ」

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