君色。-kimi*iro-

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現在


「桜、煙草」

「…ん?あっつっ!?」

手元まできていた煙草を灰皿に押しつける

「…考え事か?」

「思い出してた」

「…そうか」

「じゃあ俺帰るわ」

代金をカウンターに置いて、地上に出る



「………帰らなきゃだな」

悠紀が居るあの家に


「………」



ちらつく捺穂さんの笑顔を残して

俺は歩き始めた

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