君色。-kimi*iro-
「いいよ?」
「…逢いたい人が居るんだ」
「……どんな人?」
訝しげな声で悠紀が聞く
「ん?…悠紀さんに是非合わせたい人」
「…わかった。準備して来るね」
着替えに行くのか遠くなる足音を聞きながら息をついた
「腹括らなきゃな……」
もう一度謝らなければならない
彼女の人生を狂わせて知った…
あの時の自分はどれだけ子供だったかを
自分の事ばかりで彼女の痛みを知れなかった事を
全て謝らなければならない
一生償いきれない俺の贖罪
罪を重ねすぎたことを