君色。-kimi*iro-
ずっとそうしてると…
「おい。何してんだ」
「あら、帰って来てたの?」
「こっちの嬢ちゃん泣いてたぞ」
「悠紀さんっ!?」
「ごめん…聞いちゃった……」
目元をこすって悠紀さんは俺に謝った
「いいよ。…でも泣かれたところを見られたのは恥ずかしい」
「お前泣かねぇもんな」
「煩い。黙れば」
茶芽さんをあしらって悠紀の頭を撫でる
「茶芽さんら何時結婚すんの」
「ぶっ!?」
「あらあら」
吹き出した茶芽さんは顔が真っ赤だ
それに対して捺穂さんは嬉しそうな顔をしている
「…お前なぁっ!!時と場合があるだろっ!!」
「知らないね」
茶芽さんの攻撃を避けていると捺穂さんと目があった
まだ気まずいけど、笑えた
「また、写真とろっか」
今度は無くさないように