君色。-kimi*iro-
だが女は退くどころか文句を言う

「邪魔ね」
「はぁ?」
「そんなとこに立ってるあんたが悪いのよ」

顔を上げず俺に文句を言うから流石に腹が立つ

「あんたなぁ……」

急に上げた顔を見て言葉を失う
向こうもあれっ?みたいな顔をしている

「あん時の…」

俺に文句を言ってきたあの時の客だ
向こうも気がついたのだろう顔色がさぁ…とひいた

< 20 / 212 >

この作品をシェア

pagetop