君色。-kimi*iro-
「あたしなんてずっと妬いてるもん」
「ふはっ。何それっ」
笑ってしまう。こんな美人な子が他の女に嫉妬をするなんて
「何が不安なわけ?」
「桜。みんなに優しいもん」
「………抱きしめたり、キスしたりすんのは悠紀だけじゃん」
事実だし、したいと思うのは悠紀だけで
「一緒にいるからさ」
「むぅ……。コレが所謂バカップルか
嫌だな。気持ち悪い」
素直な感想を述べつつも俺の手を振り払わないのは
ツンデレだから、だろう。
「もう…たまんないだけど。」
「何がよ?」
「ツンデレ」
チュッと頬にキスを落として歩き始めた
きっと頬は真っ赤だろうな
何より悠紀が困る姿を見るのもたまんないけど、赤面させるのが密かな楽しみ…
なんて絶対言わない。