君色。-kimi*iro-

「別にんな…」

んな見たくないもん見せられても何も思わねぇよ…と言いかけて止める

こいつだって女子だ、傷つくと思い黙り込む

「んな?…何よ」

じとーっと俺を睨み先を促すが何もないと誤魔化す
前田は納得がいかないといった顔をしていた

「……ほら、中入れさしてくれ」

「あぁ…分かったわ」

渋々といった顔つきで俺を家の中に入れる

こう……入れさしてくれとは言ったけど…女として不用心だろ……

俺の足下をぐるぐると回りながら上機嫌に尻尾を振るラムを抱き上げた

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