君色。-kimi*iro-
「なぁ…ねぇちゃん?」
「何?」
「話あるんだけど……いい?」
手首を掴み海浬を廊下まで連れて行く
「もう、なに?」
「……あの人の事好き?」
「……え?」
きょとんと首を傾げて…暫くしてからとても良い笑顔で笑った
「……好きよ」
「そっかぁ…」
にこりと笑って海浬の頭を撫でる
「俺も姉ちゃんの笑顔が一番好き」
あなたの弟ではなく、一人の男として…
海浬がさ笑うなら、好きと言いたかった
でも、海浬を幸せにできるのは俺じゃないよね?
「そう?そう言ってくれて嬉しい」
その言葉を最後にあなたに対する恋情を止めるから…今だけは……