君色。-kimi*iro-

「はい、水…」

「……あーがと」

グラスを受け取ると悠紀も隣に座った

「………今日はもう寝なさい」

「でも…」

「夕飯なら外で済ませたわ」

だから、寝なさい…と頭を優しく撫でられて一筋の涙が零れた


俺はただ…うんと頷くだけで……

きっとこの涙はこの人の優しさに当てられたのだと頭で考えた


< 45 / 212 >

この作品をシェア

pagetop