君色。-kimi*iro-
「……っぅ!?」
咳を一つして布団から起き上がった
ドクドクと早鐘を打つ心臓を抑えて一階に降りた
「……?……あかり…?」
リビングから覗いている薄い光が気になってドアに手をかけた
「悠紀さん?まだ起きてんの?」
そう声をかけてドアを引くとソファーに丸まっている人の姿
「……んん?…ぁ、桜」
「起こしちゃった?後部屋で寝なよ」
「んーん、平気。桜こそ早く寝な」
ぐいぐいと背中を押され、仕方なしに足を進めた
「ありがと…」
「いいわよ、それより明日買い物に付き合って?」
「………明日?まぁ大丈夫かな?」
「約束よ?」
小指を突き出し俺に微笑みかけるから軽く小指を絡ませて約束、と呟いた