君色。-kimi*iro-
やばい、やばい、やばい、
「うわっ!?」
ケータイを開けばメールと電話が2件
『大丈夫?』
『後、30分で来れないなら今日は帰ります』
「今、45分なら…」
あと、20分もねぇーよっ!!
「送ってやろうか?」
「へ?」
今日もう仕事ねぇし、なんて優しい言葉を俺にかけてくれる
「紅くんが迷惑じゃないなら…」
「どこらへん?つか、煙草吸っていいか?」
「いいよ」
こうやって送って貰うのは高3以来だろうか?
あの時のバイクの運転は怖かったなぁ
なんて下らない事を思い出したり
「俺も年いったなぁ…」