君色。-kimi*iro-

「てかさ、お前のせいで部下に‘こう’社長って呼ばれんだけど」

「いいじゃん、こうとも呼べるんだし」

紅くんの本名は黄瀬紅(きせ くれない) って言って今は某玩具メーカーの社長さん

「特集組まれてたね~」

「おぉ。光も組まれてたな」

「最近会ってないや」

「………お前さ、」

「電話しろ、だろ?あ、ここでいいよ」

また、電話するよ。そう言って車から降りた

さて、悠紀どこにいんだろ?

辺りを見渡せばいつもと違った大人しめのワンピースを着た悠紀がいた

「悠紀さん、ごめん」

「……遅い。心配した」

「ほんと、ごめん」

手を前で当てひたすら謝ると、もういいと歩き出した

まずいことしたな……


< 55 / 212 >

この作品をシェア

pagetop