君色。-kimi*iro-

「手、握ってくんないの?」

「………え?」

「……もういいっ/////」

照れて俺から逃げようとするからとっさに右手を握った

「……て、ちっさ」

「……うるさい。」

「「……………………」」


き、気まずっ

「そういやさ、何買うの?」

「……食器?」

いや、聞かれても……

「てか、写真撮られない?」

「それはない」

ありゃ、気がついたらいつも通りに戻ってる

「ここ、写真禁止だから」

淡々と話しながらグイグイと俺を引っ張り歩く

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