君色。-kimi*iro-

「はぁ?あんたMな訳?」

「違うわっ!!そんぐらいの生意気さが悠紀さん何だなって思ったんだよっ!!」

雑誌の向こうの優姫は可愛くて正に女の子が理想とする女性だ
でも、こっちの悠紀は生意気で頑固で好きな物を好きと言わない天の邪鬼だ

「……すっごい失礼なこと言われた気がする…」

「……言ってないけど?」

けど、そんな生意気さが悠紀の愛嬌でもあることを俺は気づいた

「まぁ。簡単に言うとだな、そっちの方が悠紀らしいし。俺は好きだな」

「ふーん……てっ!?えっ!?」

悠紀が慌てて顔を押さえるから何だと思えば顔は真っ赤だ


「お前さ、純粋過ぎない?」

「……好きとか、言われたことないもん」

はっ?言われたことがない?好きって?

「…みんな可愛いしか言ってくんないから」
なんて顔を真っ赤にさせ俯き加減でぼそぼそ喋る悠紀を可愛いと思う辺り俺はヤバいのだろうか?

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