君色。-kimi*iro-


「………華やかな場所に居るのが」

「今更ですね」

「うっ!!……さくらつめたい…」

「何が嫌なんですか、ずっと華やかな場所に居たんでしょう?」

「そうだけど…モデルの世界は怖いもの」

「どこの世界も同じですよ」

悠紀が強がっているのも、きっと漬け込まれない為だろう、とは薄々分かっていた

「しょうがないですね…。今回だけですよ」

「わぁーいっ!!ありがとっ!!」

クッションを投げ捨て飛びついてきた悠紀を引き剥がした

「俺も男なんですけど…」



「?……分かってるわよ?」


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