君色。-kimi*iro-

「笑ってくんねぇ?」

「ふぐっ!?」

海浬の鼻を掴んで上を向かせた
少しばかり低い身長

「言ったろ?笑った顔が大好きだって」


それは変わらない、これからもー…


「…守ってくれんだろ?」

「それ……」

にこりと笑いかけると吊られてか海浬も笑った



「ねぇちゃん?」

「なぁに?」

「やっぱ、笑ってる方がいーよ」

にかりと笑って海浬の頭を撫でた




不思議と、涙はもう零れなかった


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