君色。-kimi*iro-

思い通りにならない


「だるー……」

「桜最近ずっとその一言だね~」

悠紀がゴロゴロとソファーに転がりながら俺に話しかける

海浬との一件から俺はやる気も何も無くなっていた

「んー……今日は何食べたい?」

「……ピラフっ!!」

「太んぞ」

「………あと、サラダ下さい」

よしよしと頭を撫でて悠紀から離れようとした




「………悠紀さん……?」

「……なぁに?」

「あの…手をー……」

悠紀がシャツを掴んで離さないからガクンと後に倒れ込んだ

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