君色。-kimi*iro-

トントントン…

「………なんか手伝おうか?」

「おわっ!?」

突然の声に包丁を持つ手がずれた


「うぎゃっ!!」

あっぶねー…
あとちょっとで指切ってたよ

「………包丁持ってる時は急に話しかけない」

「はぁーい」

悠紀の方を睨み返すと肩をすくめて俺の方を見る

お前何が危ないのか分かってんのか…


「…………そこのレタス千切って」

「わかったぁー」

レタスを千切っている悠紀を見ながら



そうしてりゃ普通の女の子だもんなぁ…

とか思ったり


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