君色。-kimi*iro-


「……………ははっ…」

「わらっ!?…笑わなくてもいいじゃないっ!!」

顔を真っ赤にさせ悠紀が俺の頭を叩こうとするからよけた


「包丁持ってるから暴れないで」

「ごめん……」

でも、笑わなくてもいいじゃない……と愚痴を零す悠紀が可愛いとか思ってしまう


笑いが収まらない

くつくつ…と喉が鳴り悠紀が俺を睨みつける


「ごめん、ごめん。ピラフ多めにしてあげるから」

「物じゃ釣られないわよ……」

不機嫌のままクルトンをサラダにまぶしてまた俺を睨みつける

まるで子供扱いしないでよ、とでも言っているみたいだ

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