<続>身体とお金〜大好きな貴方たちへ〜

彼と二人

「ごめんね…私、死んじゃうね…」

泣きながら私は彼に言った。

「謝らなくていいよ!!早く出会って一緒になれてれば良かったんだ」

彼は悔しそう顔をした

私だって悔しい
でも1番辛いのは彼なんだと…
いつかは死ぬ私をみとならなきゃいけない…
そして幼い子供と生きてかなければならない…

きっと…
絶対…
私より彼の方が辛いに決まってる

でも久しぶりだなぁ〜彼と二人っきりになるのは

「覚えてる?」

「んっ?」

「自分達が会った時の事」

その後、彼は優しい目をして話をしてくれた。

実は彼の一目惚れだった事
本当は、すぐにでも伝えたかった気持ちの事

知らなかった…
そんな思いをしていたなんて…

「なんか照れるなぁ〜」

彼は顔を真っ赤にして照れ笑いをした。

私はただ彼の肩に身体を預けて、頷き話を聞いていただけだった。

「私、今凄い凄い幸せだよ!!きっと世界中で1番だよ!!」

「当たり前だよ!!」

「ねぇ〜ひざ枕して…」

普通は男が女の膝にのせるのに、私達は逆だった
私が彼の膝に頭をのせる

だってねぇ〜
柔らかいんだよ!!気持ち良いんだよ!!

彼のひざ枕…

「お前は好きだなぁ〜ひざ枕」

彼の声は震えていた

きっと彼は泣いてる…
いつも優しい笑顔を見せてくれた彼が…

ごめんね…
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