<続>身体とお金〜大好きな貴方たちへ〜
数時間がたった

「じゃぁ〜行ってくるね帰りは実家に寄ってすぐに帰ってくるから」

「いいよ!!ゆっくりしておいで!!こっちは心配いらないから」
「でも…」

「でもはいらないよ!!行っておいで」

彼と輝で玄関まで見送ってくれた。

ただの疲れが出ているものだと思っていた。

最初は…

病院の待ち合い室

名前が呼ばれ診察室に入っていた。

身体の怠さ、微熱…
今日ここに来るまでの症状を細かく説明した。

「念の為、血液検査しときましょうか」

診察していた医師が言った。看護婦さんが二本の試験管みたいな物に、私の血を採っていく。

採り終わり、また診察室に戻る。

「細かい検査も含みますので一週間後に来て下さい」
「分かりました」

そう言うと医師に一礼をし、診察室を後にした。

その時、私には嫌な予感がした。
背筋に冷たい汗が流れるような感じ…
言葉では言い表せない感じがした。

なんだろう…この不安…

「もしもし!!」

彼に電話をかけた。

簡単に病院での診察の話をして電話を切った。

「ただいま!!」

「あれっ!!珍しい顔がいるじゃない」

出てきたのは母親だった

「今日病院に行ってきたんだ」

「なんかあったの?」

「風邪引いて…で、帰りに寄ったんだ」

「そう!」

母親は笑顔で答えた。

そう、風邪を引いただけ

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