<続>身体とお金〜大好きな貴方たちへ〜
エイズ…

その言葉が沢山、沢山
頭の中を回ってうめつくしている…

「聞いてますか?」

先生が何か言ってる…
もう何も聞こえないよ…

「大丈夫ですか?」

私は、そのまま意識を失った。

どれくらいで目が覚めたのだろうか…

「大丈夫か?電話もらったよ!!びっくりしたよ」

そこには彼の心配する顔があった。

彼の顔を見たとたんに涙が溢れ出てきた。

「私…わ…わたし…死んじゃう…」
「死んじゃう…」

私は彼に言葉を連呼した

きっと彼は先生から聞いたのだろう…

彼は優しく優しく頭を撫でた。
そして

「これからも一緒に生きていこう」

彼は優しい優しい顔で私に言う
彼もきっと辛いんだ…

私は溢れる涙を止められなかった…

「今まで色んな事があったから大丈夫!!二人で乗り切れるよ」

「支えてやる!!身体ごと」

彼は言ってくれた。

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