触れて伝えて

「いつも指先から伝えてた…好きだって」


「そうなの?」


「無駄に触れてたの気付いてた?」


思い当たるふしはある、でもそれが嬉しかった私は何も思わなかった。


考えていた私の唇にチュッと軽く触れた彼が、ニヤリと悪戯に微笑む。


「思いは伝わってたってたってことで」


驚いた私をよそに、指先で私の唇をなぞると、甘い口づけを落とした。



絡めあった指先から、思いを伝えながら。





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