拾うな危険!
奇妙な生活
いつものコンビニへ向かう途中、
季節が早いヒマワリが咲いているのが目に入った。
6月だというのに太陽は梅雨明けのようにサンサンと照りつけ、
シンのシャツはうっすら張り付くぐらいであった。
ただでさえ
不快な生ぬるい風がシンを包んでいるのに
肩や頭も重たかった。
「…おい。パンダ」
「なんだ?シン?」
「…憑りつくな。重い。」
シンの肩にはパンダが手をかけて
ふわりと浮いている。
ゴミでも払うかのように
シンはパンダの手を払う。
パンダは面白そうに
くるんと宙返りをして、
今度はシンの頭に座った。
「…おい。」
「ちぃせーこと気にするなよ。」
太陽を浴びて、パンダの金色の髪がキラキラとする。
やれやれ。