拾うな危険!
大きくなりました。
「あ・・・悪ぃ・・・」
少し低温の声が響く。
「お前…パンダだよな?」
「…血を飲みすぎた。」
悲しそうにパンダは顔をしかめた。
そして、ゆっくりと
シンの腕をなでる。
少しチクっとするが
シンの出血は止まっていた。
「ヤバいな。」
パンダは考え込むように、
右手を口に当てて
うーんとうなった。
なにやら
考え込むパンダにシンは
振り返りながら質問する。
「なぁ、お前。それが本当の姿?」
「まさか。俺の本当の姿は、もっと大きい。
ビビるかもね。シン。」
にっこり笑う姿は
絵のように 美人だ。