拾うな危険!
「ココまで魔力が回復されると
物に触れるんだ。
シンにも触れる。」
パンダは綺麗な白い手でシンの頭をなでた。
「…軽く、不愉快だ。」
シンはパシンとその腕を払った。
パンダは楽しそうにくすくす笑った。
「でも、ちょっとまずいーーー」
と、パンダが言いかけたとき…
ぶぉおぉおおおーーーっつ
突風が家の中に吹き荒れる。
がしゃん ばしっ
室内の物が飛ばされる。
目を開けるのもつらいぐらいの風にシンはよろめく。
「なっ!!!」
「シンッ!」
パンダはかばうようにシンの前に立ちはだかった。