拾うな危険!

「ココまで魔力が回復されると
 物に触れるんだ。
 シンにも触れる。」

パンダは綺麗な白い手でシンの頭をなでた。

「…軽く、不愉快だ。」

シンはパシンとその腕を払った。
パンダは楽しそうにくすくす笑った。




「でも、ちょっとまずいーーー」

と、パンダが言いかけたとき…


ぶぉおぉおおおーーーっつ



突風が家の中に吹き荒れる。

がしゃん ばしっ


室内の物が飛ばされる。
目を開けるのもつらいぐらいの風にシンはよろめく。

「なっ!!!」

「シンッ!」

パンダはかばうようにシンの前に立ちはだかった。


< 48 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop