拾うな危険!
「リュリラールリリアノ!
俺からーー魔力を吸い取った割にはあっけなかったな。」
パンダがニヤリと笑ってから、
倒れているそいつの
胸を踏みつける。
ぎやぁぁっぁ!とうなり声にも似た叫び声をあげて
そいつは苦しそうに、
身をかがめた。
俺は冷静に突風でばらばらになった室内を
見回して、
その、やたら名前が言いにくそうなそいつを見つめた。
「はぁ。
で?なにこれ。パンダ説明してくれるか?」
「あ?んーー。
『言霊』はー」
「ちがう。そいつと、この状況の説明。」
シンは、はぁと大きくため息をついた。
こいつら、
この家を片付けてくれるんだろうか・・・
散らかった部屋を一瞥しまたため息が出た。