恋いトビ。〜Teacher,teach me ?〜

私は思いっきり首を縦に振る。

それに微笑み返すお母さん。

少しずつ、ほんの少しずつ気持ちが軽くなっていく。



「それにしても紗夜香思ったより元気みたいね。あなたのことだから立ち直れないぐらい落ち込んでいるのかと思っていたのに」



さすが親だなって感心した。

お母さんの前では私は子ども。

どんなに大人びたことを言ったって考えたって、所詮親の前では子どもなんだ。



「うん、お母さんの言うようにそれくらい落ち込んだけど」

「けど?」



鮮明に思い出すハル君と過ごした時間。

ハル君が言った言葉。



「……まぁ、いろいろとあってね。お母さん、私今まで以上に頑張るから!」



それらを胸に閉まったまま、真剣にお母さんに話していた。


ジェットコースターに乗れたんだから、どんなことでも頑張れる気がする。

……だなんて、本当に少しだけ考え方変わったかも。



「何笑ってるのよ」

「えっ、何でもないよ!!」



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