恋いトビ。〜Teacher,teach me ?〜
ドキドキドキドキと心臓がうるさい。
ぎこちなくスカートの上から軽く太ももに触れているのは、間違いなく颯平の指先。
思わぬ展開に加えて公衆の面前と言うこともあり、私の体は硬直し、瞬く間に血の巡りがよくなっていく。
すべての血液が顔に集まったんじゃないかと思うほど、顔が熱くて熱くてたまらない。
颯平らしくない行動に戸惑いを隠せない。
だけど、何か言おうとしても口から声が出てこない。
ただ、身を任せるだけ。
ってそれは、ダメダメダメ!!
まだ心の準備がですね、じゃなくて、ここでは、でもなくて。
そうこう考えているうちに手の動きが変わり、何だか更なる違和感を感じた。
恥ずかしさのあまり俯いていたんだけど、バッと顔を上げて正面を向いて首を傾げる。
んんっ?
どうやらこの手の動きは、何かを探しているような。
あっ。
もしかして?
「……っ、あれっ?」
先に間抜けな声を出したのは颯平だった。