ツンデレ王子とアリス
第二章 「兎を追いかけ三千里?」
私はいつも通り、教室に入った。
すると、女子の集団が一気に私を囲んだ。
「楠原さん、湊崎様と話せたの!?」
「どんな性格だった!?」
「笑ってた!?もちろん王子スマイルだよね!」
―イメージと違ってたなんて言えない
「湊崎さん…ですか?」
女子たちがきらきらとした目で私を見る。
背中がかゆくなるからそんな目で見ないでほしい…