ツンデレ王子とアリス


やっとのことで一日が終わり、私は逃げるように教室から出た。


「楠原、ここら辺、最近変な…「さようなら!」」


一瞬、湊崎さんの声が聞こえたが私は全力疾走で校舎から出た。

女子の視線が痛く、とにかく逃げたかった。

息を切らしながら、私は曲がり角のところまで走り続けた。

息を整えると、さっきの湊崎さんが言いかけていたことが頭の中に浮かんだ。


…さっきなんだったんだろう?


頭の中で湊崎さんが話しかけていたことの続きを考えた。


けど、出てくるものといえば漫画でよくあるナンパとか殺人犯がうろついているとか結構非現実的なものばっかりだった。


「…早く帰ろう」

私は早足で寮への道を進んだ
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