自称彼氏と自傷彼女。
「帰ろ。兄ちゃんには電話したから。」
「え?」
「会いたいんでしょ?」
「今日!?」
「うん。兄ちゃんもすごい喜んでた。というか驚いてた。」
だろうね。いきなり妹が来まーすなんて言われても驚く意外ない。
だけど内心あたしもすごい嬉しくて、緩む頬を隠せない。
「じゃあ待ちきれないみたいだし、行こっか。」
千里はまたお兄ちゃんの表情を見せて笑った。
「ていうかあたし鞄持ってない。」
「あ、そっか。取りに行って先生に会ったら厄介だしー…」
そ、そっか。あたし先生に呼ばれてたんだ…。それをすっぽかして呑気にお昼寝なんて先生相当怒ってるだろうな。