XMoon
…とはいえ挨拶のみだ、

黒髪の彼を私は深淵の君とよんで
いるのだが、

彼の雰囲気が深淵、似た彼は逆、
上辺だけかもしれないが炎のよう
温かく照らす薪のよう

そんな彼に声をかけた、
とはいえ直接ではない

彼が話をしていた相手は私もよく
小さい頃遊んで貰ったおじいさん

旧華族で、ある会社の重役
家元でもあるその人に挨拶し、
一緒にいた男性にもと挨拶すると
いう間接的に会話したのだが、
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