恋綴り




「きゃぁぁぁ!綾斗君、頑張ってー////」

「岸川先輩、かっこいー!!///」


今日も響く
黄色い歓声


「位置について…よーい…」



クラウチングスタートの体制に入ると一気に静まる



《パァァン!!》



向かい風を感じないような
走りに誰もが目を奪われる




そして
それは私も同じ




「かっこいい…なあ…」



小さく呟いた
もちろん
すぐに黄色い歓声に包まれ消えた



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