恋綴り
「も、もちろんですよ!!絶対、見に行きます!!」
「それはよかった。応援、期待してるよ♪」
そして、大会当日
『男子100m決勝、1コース、岸川』
先輩の名前が挙がるのと同時に大きな声援が上がった
頑張って.....!!!
きゅっと手を握りしめ、先輩の姿をしっかりと見ていた
『よーい....』
パァァァン!
勢いよく選手がコースを走った
先輩の1位と並んでいたがわずかに2位だった
「き、岸川先輩がんばって!!!!!!」
今まで出したことのないくらい大きな声で
観客席から声援を送った
先輩に、届いて...!!!
ゴールまで残り20m
ラストスパートをかけ、先輩は1位に踊り出て
そのまま1着でゴールした
『ただいまの結果、1着、港高校・岸川君 2着....』
「やった....やったぁ!!!」
嬉しくて、嬉しくて涙が溢れた