誰よりも、好きでした。





あんな一瞬だったのに
彼の顔が忘れられない。


ずっと考えてしまう。


「梨…?梨…!!!」


「……ほえ?」


「ほえ?…じゃないわよ!!
 もう帰りだよ~?」


気付くと教室はにぎやかに、
そして、また私の胸が高鳴った。


もちろん私の目線の先には、
彼の姿…ー。





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