キミのとなり。
ヒロシは“ははーん”とひとり、小さく呟いた。
そのミキの様子を見て、ヒロシはピンときたのだ。
さては、ヤベとユウコで何か企んでるな…。
ヤベの様子もどうもしっくりこないし、ユウコも俺と滑るより、ミキと滑る方が楽しいだろうに。
…もしかして、ミキにヤキモチやかせようとしてるのか?
俺は別にいいんだけど、ミキの様子が気になるな。
ミキとは対照的に全て、お見通しのヒロシであった。
その頃、ミキは唇を噛みしめ、ひとり悶々としていた。
ユウコ、本気なのかな?
今までそんな事、一言も言わなかったのに…私がヒロシのこと好きだと思って遠慮してたのかな?
ヒロシはどうするんだろう…ユウコと付き合うのかな…?
もし、ヒロシとユウコが付き合ったら、私はお邪魔虫になっちゃうのかな?
ヒロシとあんまり一緒にいられなくなるのかな?
「…ミーキーちゃん!!って聞いてる??」
ミキは思わず我に返った。ヤベがずっと声をかけているのに全く気づかなかったのである。
「あ、ごめんね!ちょっと考え事してて…」
「二人のことが気になる?」
「え!?なんのこと…」
ミキはヤベから目線を反らした。
「ヒロシとユウコ、なんかいい感じみたいだなー」
ヤベが遠く上方に見える二人を見て、わざとらしく言った。
「…ユウコ、ヒロシのこと好きみたい。だから、今日頑張るんだってさ。」
ミキは俯いてボソッと言った。
その様子を見てヤベはニヤリとした。
「ミキちゃんは、それでいいの?ヒロシとられても」
「とるもなにも!別に彼氏でも彼女でもないしっ…本人達がいいんならいいんじゃないかな…」
ミキはさらに俯いてしまった。
「じゃあ、ミキちゃん、よかったら俺と付き合わない?」
「え…」
突然の申し出にミキは言葉が出てこなかった。
ヤベはさらに続けた。
「ヒロシのこと別にいいんだったら、ちょっと考えてくれないかな?」
そのあと、滑り降りるまでずっと悶々としているミキであった。
その頃、ユウコとヒロシは―
「ユウコ、率直に聞くけど、ヤベとなんか企んでるだろ?」
何回も考え抜いた末にヒロシが切り出した。
「え…なんのことかしら…ははは」
ユウコがわざとらしく切り返すと、ヒロシがユウコを軽く睨んだ。
「わかった、わかった!話すから睨まないでよー」
ユウコはヒロシには通じないと判断し、結局、ヤベとの作戦をばらすことになった。
そのミキの様子を見て、ヒロシはピンときたのだ。
さては、ヤベとユウコで何か企んでるな…。
ヤベの様子もどうもしっくりこないし、ユウコも俺と滑るより、ミキと滑る方が楽しいだろうに。
…もしかして、ミキにヤキモチやかせようとしてるのか?
俺は別にいいんだけど、ミキの様子が気になるな。
ミキとは対照的に全て、お見通しのヒロシであった。
その頃、ミキは唇を噛みしめ、ひとり悶々としていた。
ユウコ、本気なのかな?
今までそんな事、一言も言わなかったのに…私がヒロシのこと好きだと思って遠慮してたのかな?
ヒロシはどうするんだろう…ユウコと付き合うのかな…?
もし、ヒロシとユウコが付き合ったら、私はお邪魔虫になっちゃうのかな?
ヒロシとあんまり一緒にいられなくなるのかな?
「…ミーキーちゃん!!って聞いてる??」
ミキは思わず我に返った。ヤベがずっと声をかけているのに全く気づかなかったのである。
「あ、ごめんね!ちょっと考え事してて…」
「二人のことが気になる?」
「え!?なんのこと…」
ミキはヤベから目線を反らした。
「ヒロシとユウコ、なんかいい感じみたいだなー」
ヤベが遠く上方に見える二人を見て、わざとらしく言った。
「…ユウコ、ヒロシのこと好きみたい。だから、今日頑張るんだってさ。」
ミキは俯いてボソッと言った。
その様子を見てヤベはニヤリとした。
「ミキちゃんは、それでいいの?ヒロシとられても」
「とるもなにも!別に彼氏でも彼女でもないしっ…本人達がいいんならいいんじゃないかな…」
ミキはさらに俯いてしまった。
「じゃあ、ミキちゃん、よかったら俺と付き合わない?」
「え…」
突然の申し出にミキは言葉が出てこなかった。
ヤベはさらに続けた。
「ヒロシのこと別にいいんだったら、ちょっと考えてくれないかな?」
そのあと、滑り降りるまでずっと悶々としているミキであった。
その頃、ユウコとヒロシは―
「ユウコ、率直に聞くけど、ヤベとなんか企んでるだろ?」
何回も考え抜いた末にヒロシが切り出した。
「え…なんのことかしら…ははは」
ユウコがわざとらしく切り返すと、ヒロシがユウコを軽く睨んだ。
「わかった、わかった!話すから睨まないでよー」
ユウコはヒロシには通じないと判断し、結局、ヤベとの作戦をばらすことになった。