ワケあり!
Ver.京2
「私が女だから?」
女にボディガードされるのは、お気に召さないのか。
「違う。おまえが絹だから、だ」
揺るがない、男。
絹を危険な目にあわせるのは、イヤだと思っているのだろう。
「オレに同行したいなら、ボディガード以外の立場を狙えよ」
その目が、にやっと色を変える。
絹は、軽く虚空を見た。
ははーん。
「秘書になれ、と?」
それはそれで、楽にボディガードを兼任できそうだ。
絹が、いい案だと考えていたら。
「おまえ…絶対分かってるだろ」
冷ややかなツッコミに、絹はもう一度虚空を見た。
ああ、そっちか。
「はてさて…秘書以外になにかあったかしら」
にっこり笑顔で、すっとぼけてみせる。
「たまーに、オレに拳を固めさせるよな、おまえ」
引きつった笑み。
「言えないような事なら、大したことないんでしょ」
音信不通で怪我までしてきて、偉そうな男だ。
彼との関係は、力比べのようなもので。
うかつに力を抜くと、一瞬で壁ぎわ行きだった。
だから、同じだけの力で押し返さなければならない。
「私が女だから?」
女にボディガードされるのは、お気に召さないのか。
「違う。おまえが絹だから、だ」
揺るがない、男。
絹を危険な目にあわせるのは、イヤだと思っているのだろう。
「オレに同行したいなら、ボディガード以外の立場を狙えよ」
その目が、にやっと色を変える。
絹は、軽く虚空を見た。
ははーん。
「秘書になれ、と?」
それはそれで、楽にボディガードを兼任できそうだ。
絹が、いい案だと考えていたら。
「おまえ…絶対分かってるだろ」
冷ややかなツッコミに、絹はもう一度虚空を見た。
ああ、そっちか。
「はてさて…秘書以外になにかあったかしら」
にっこり笑顔で、すっとぼけてみせる。
「たまーに、オレに拳を固めさせるよな、おまえ」
引きつった笑み。
「言えないような事なら、大したことないんでしょ」
音信不通で怪我までしてきて、偉そうな男だ。
彼との関係は、力比べのようなもので。
うかつに力を抜くと、一瞬で壁ぎわ行きだった。
だから、同じだけの力で押し返さなければならない。