私と貴方と紫煙と単車

｢もぉっ！時と場合を考えて下さいっ！！｣
可愛らしく頬を膨らまし、怒ってみせると、魅柘姫は笑いながら、おでこにキスをした。
｢だから！もっと場をわきまえてっ｣
怒ってみせるてはいるものの、内心ちょっと嬉しいかったりしていた。
そんな櫻をみて、魅柘姫ほくそ笑み、自分の教室へと帰っていった。
嬉しいやら恥ずかしいやらで身をよじっていると、螢斗とその他諸々が、近寄ってきた。
｢えぇっちょっとマジでぇ〜！？あんな人でも羨ましい〜｣
｢あんな人って櫻に失礼でしょ！！｣
青春真っ盛りの彼女達の話に担任が割っては行った。
｢楽しい雑談もいいが、そろそろＨＲやるぞぉ｣
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時は進み、昼休み。
魅柘姫は、購買で買った焼きそばパンと、コーヒー牛乳を片手に、屋上で一人昼食をとっていた。本当は、さっきまで櫻も居たのだが校内放送で職員室まで呼び出されたので魅柘姫一人だった。
｢失礼します｣
｢おぉ櫻、まぁ座れ。｣
｢なにか用ですか？｣
｢ん〜単刀直入に言えば、魅柘姫と仲良くするのは、やめろ。知ってのとおりヤツは不良だ。この先ずっと居れば、お前にも何かしら害がおよぶ。だから、今のうちに身を引け｣
担任の言葉に櫻は頭を鈍器で殴られたような衝撃をうけた。
櫻は、溢れ出す涙を抑える事が出来なかった。
突発的に櫻は職員室を飛び出した。