私と貴方と紫煙と単車
生真面目で、曲がった事が大嫌いな櫻と、飲酒、喫煙、無免許、県警上等の魅柘姫が一緒にいるのかは、端から見れば想像もつかないカップルである。何故、全く正反対な二人がああも、仲むつまじいというのは、櫻が私立清瀧学園に入学がした時その日に訳があった。その当時から既に、喧嘩無敗の極悪ヤンキーとして名を馳せていた魅柘姫は、学園の教員も手が出せずにいた。
そんな彼は、無免許で族車を乗り回し、その族車で登校していた。
ラメピンク全塗装、喇叭ライン、30cmの直角ヤバシボリ、タックロールの三段シート、公道使用禁止の4-2-1レース管。
無論、マフラーに消音器や触媒などあるはずがない。
入学式当日も、保護者やPTA関係無しに、直管マフラーを響かせ、朝っぱらからフルスロットルで参加者のを掻き分けながら、駐輪場に単車を停めると、ダラダラとYシャツを出し、チェックのズボンを腰パンし、裾をズルズルと引きずりながら、Yシャツの胸ポケットから赤マルを取り出し、火をつける。
校門に立つ、教師の前を余裕の表情で通り過ぎようとした時だった。
「オイ!!」
突然、背後から怒鳴られた。
「な〜に〜か〜なぁ〜?」
にこやかな表情で、振り返ると、短ランにボンタンといういかにも不良って感じのヤツ等がたっていた。
そんな彼は、無免許で族車を乗り回し、その族車で登校していた。
ラメピンク全塗装、喇叭ライン、30cmの直角ヤバシボリ、タックロールの三段シート、公道使用禁止の4-2-1レース管。
無論、マフラーに消音器や触媒などあるはずがない。
入学式当日も、保護者やPTA関係無しに、直管マフラーを響かせ、朝っぱらからフルスロットルで参加者のを掻き分けながら、駐輪場に単車を停めると、ダラダラとYシャツを出し、チェックのズボンを腰パンし、裾をズルズルと引きずりながら、Yシャツの胸ポケットから赤マルを取り出し、火をつける。
校門に立つ、教師の前を余裕の表情で通り過ぎようとした時だった。
「オイ!!」
突然、背後から怒鳴られた。
「な〜に〜か〜なぁ〜?」
にこやかな表情で、振り返ると、短ランにボンタンといういかにも不良って感じのヤツ等がたっていた。