私と貴方と紫煙と単車

チャイムのなる寸前で、慌ただしく席に座った。櫻が席に着いてまもなく、担任と思しき人物が入ってきた。
案の定、担任で、軽い挨拶をし、体育館へ移動し、入学式を終え、教室へもどると、櫻は話題の中心だった。
｢ねぇねぇ！！私、隣の席の螢斗って言うんだけどよろしくネッ☆、貴女、櫻ちゃんでしょ？｣
｢あぁ、よろしく♪確かに私は櫻だけどどうして私名前を？｣
｢えぇ〜櫻ちゃんスッゴい有名よ!!あの、皇魅柘姫にタメ口でしかも楯突いたって！それって本当なの？！｣
｢確かに、さっき彼とは、話をしたわ。悪い事を注意するのは当たり前でしょ？｣
｢それは、そうだけど……あの人ってこの辺りじゃ名前知らない人は居ないくらい有名な不良よ？これまで喧嘩じゃ負けたことないとかで…｣
｢そっ…そんなに悪い人だったの？！で、でも、話せばわかる人だったわよ！｣
｢それは、櫻ちゃんだからじゃない？｣
｢えぇ〜!?なんでぇ？！｣
｢ほらぁ〜櫻ちゃんってスッゴい可愛いしさぁ♪｣
｢そっそんなことゎ………｣
螢斗と二人でそんな事を話していると、担任が入ってきて、帰りのホームルームを始めた。
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｢さぁ〜って、櫻ちゃん一緒に帰らない？｣
｢えぇ、勿論｣
下駄箱で靴を履き替えると、駐車場の方から、けたたましい爆音が聞こえてきた。