私と貴方と紫煙と単車
突然の別れ
次の日の朝。
何時もと変わらず何気なく、登校した。
教室へ入ると、螢斗その他諸々の女子達に囲まれた。
「櫻!櫻!魅柘姫先輩となんかあった?」
「どうだった?変な事されなかった?」
「えっ……いやぁ〜此と言って変な事ゎ〜。」
櫻は、螢斗とその他諸々に迫られ、昨日あった事を洗いざらい喋った。
「えぇー!?それ本当なの?」
「本当だね♪」
「うわぁ〜超ロマンチックじゃない?」
「ロマンチックなの?!」「流石は櫻!見掛けによらず結構やるわねぇ〜!!」
「あ、ありがと…」
そんな事を話してると、廊下が騒がしくなった。「どうしたんだろ?」
「なにかあったのかな?」
突然、教室のドアが開いた。
「おぉ〜い?櫻いるか?」
「あっ魅柘姫さんっ!」
魅柘姫と櫻では20cm身長差があるためどうしても魅柘姫が見下ろすようになってしまう。
魅柘姫と櫻が話していると、螢斗とその他諸々が話している声が聞こえてきた。
「あの人達ってマジだったのね!」
「まったく正反対なのにねっ!」
その話を聞いた、魅柘姫が、櫻を抱き寄せた。
「えっ!?ここじゃダメですって!」
何も言わずに、魅柘姫は笑った。
螢斗とその他諸々が見ている中、魅柘姫は櫻の唇を塞いだ。
三秒ほどの短いキスだが、螢斗とその他諸々に見せつけるには十分だった。
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