†箱庭†~ブロックルーム『1229』~
「あーーーっもうっっうるさいってば!!このヘタクソ男!!」
あれっ?
繰り出した拳は隣に居た河野君にヒット。
そして静まり返る室内。
もしかして、またこのパターン?
無言で眼鏡を直す河野君…
そして、鬼部長の鋭い目線が私に向けられるのを確認。
「ここは、昼寝する場所じゃないだけどねぇ。愛羅さん。」
うぅ そんな静かな声で怒らないでよ…。
余計怖い…。
そして、パンチを受けても何も言わない河野君も…。
「とりあえず、今日は秘密のゲームについて、残って調べてもらおうか。」
なぜかにこやかに言う部長。
「秘密の…ゲームですか?」
その言葉に部長は大きく溜め息をつく。
「説明するから、目をちゃんと開いていて、聞いてくれ。」