†箱庭†~ブロックルーム『1229』~
新田君の恋心
いきなり現れた、野球部のエース新田君はにこにこしながら窓をコツコツと叩いている。
うわっ なに!?なにか用!?
そのまま無視したかったけど、それもあんまりなのでとりあえず窓を開けてあげる。
「なぁ?もう終わりだろ?一緒に帰ろうぜ。」
はい?
いや。それは勘弁してください。私あなたみたいなチャラチャラした人苦手なんで……
てっいうか、エースとは話するの今が初めてなんですけど。なぜに仲良く下校することになるわけ?
――その言葉を飲んで、首を横に振った。
「まだ調べ物あるから。」
言いながら窓を閉めようとする私の手を止めるエース。
そして、窓から身を乗り出したかと思うと、机の上にあった私の鞄をつかまえた。
さすが運動部…身軽で且つ迅速な行動です!
って関心してる場合じゃない!!