* 空 *


「っ……ばか…。」





「隼人のばかあああ!!!」





私は大声で叫んでしまった。





それに気づいた隼人は、目を見開いて私を見た。





「空っ!!!」





隼人が私の名前を久しぶりに読んだんだ。





胸が苦しくなった。





だけど――――……





私は必至で走って、体育祭最中にもかかわらず





家に帰って部屋に閉じこもって泣いたんだ。












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